茶陶の世界に革命を起こした、美濃焼

画像出典:https://www.spacewalker.jp/mt/spacewalker/archives/10795

 

特徴

茶道をたしなんでいる人ならば、美濃焼を知らない人はいない、というほど、茶陶としては有名な美濃焼です。桃山時代に、それまでの釉薬をかけない焼締のものが主流であったものが一変し、日本の焼き物では初めて色と形のデフォルメの要素を加えられた大胆な茶陶。この美濃桃山陶は、江戸時代に入ると廃れていきますが、のちの人間国宝・荒川豊蔵らの手によって再現されています。

美濃焼は種類や作風が豊富で一言で語るのは難しい陶器ですが、伝統工芸品に指定されているものは15種類もあり、そのうちの代表的な4つの陶器が以下のものです。

1.織部

大名茶人・古田織部により創始され、「織部好み」と呼ばれる奇抜なスタイルを確立。緑色の釉薬を主にした使い方に特徴があり、全体に銅緑釉をかけた「総織部」、土肌に鉄釉で絵文様を施す「青織部」、瀬戸黒と同じ方法で黒く発色させる「織部黒」、「鳴海織部」「黒織部」「志野織部」など様々な種類があります。この「織部好み」は現代の作家たちにも大きな影響を与えています。

画像出典:http://kohoan.com/item/MK-12/
2.黄瀬戸

灰釉の一種である黄褐色が使われており、作品によってはパステルカラーのような黄色からきつね色に近いおだやかな黄色まであり、様々な作品が楽しめます。緑色の斑の胆ばんと緑の線ぼりで描かれる文様なアクセントになっています。

画像出典:http://tobetobe-kusa.jp/?pid=107095319
3.志野

長石釉をたっぷりとかけることによって、練乳のような柔らかい白を表現しています。たまに薄紅の火色が現れることもありますが、それは素地から自然と滲み出たものです。

画像出典:https://www.spacewalker.jp/mt/spacewalker/archives/10795
4.瀬戸黒

瀬戸黒は灼熱の窯の中で溶けていた鉄釉が、外気によって急激に冷やされると漆黒の色に発色するという現象を元に作成されています。

画像出典:https://buyee.jp/item/yahoo/auction/p597737810

多治見市・土岐市を訪ねる

電車の場合

多治見市

  • JR中央本本線多治見駅下車

土岐市

  • JR中央本線土岐市駅下車
車の場合

多治見市

  • 中央自動車道多治見ICから約5分

土岐市

  • 中央自動車道土岐ICから約5分

お問い合わせ

  • 多治見市役所産業観光課
    • 電話:0572-22-1111
  • 土岐市役所産業振興課
    • 電話:0572-54-1111

 

博物館など

多治見市美濃焼ミュージアム
  • 開館時間:9時〜17時
  • 休館日:月曜日(祝日の場合翌日)、年末年始
  • 電話:0572-23-1191
土岐市美濃焼伝統産業会館
  • 開館時間:9時〜16時30分
  • 休館日:月曜(祝日の場合は火・水曜日)、年末年始
  • 電話:0572-55-5527

 

行事

多治見陶器まつり

4月第2土曜・日曜に、多治見市の本町オリベストリート沿いで行われる陶器市。

 

土岐美濃焼まつり

5月3〜5日に、商社や窯元による約250のテントが並び、美濃焼関連の祭りで最大の規模を誇る。場所は織部ヒルズ(土岐美濃焼卸商業団地)

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奈良絵のかわいらしさに思わず目を奪われる、赤膚焼

画像出典:https://sunchi.jp/sunchilist/narayamatokooriyamaikoma/5477

 

特徴

赤膚焼名前の由来は2つあり、一説では土は鉄分を多く含んでいるため、焼きあがると器肌がほんのり赤くそまることから赤膚焼と呼ばれるようになった、と言われています。もう一説では、奈良県の五条山がかつては赤膚山と呼ばれていたから、とも言われています。

赤膚焼の一番世に知られている形は、萩釉(はぎゆう)に奈良絵をほどこしたものでしょう。萩釉は萩焼から伝わったものといわれ、もったりと器全体を覆う乳白色が、素地のほんのりとした赤みとよくマッチしています。

奈良絵とは、元々はお釈迦様の生涯を絵物語で表したものですが、現代では人物や鹿などを可愛らしく描かれたものが多いです。上下二本の線の中に図形が描かれているものが多く、奈良の風景や鹿、昔の物語などといった、色々な紋様が組み入れられています。

画像出典:http://www.nayafactory.jp/gallery/index.html

窯の歴史を辿ると、古窯・旧窯・新窯と大きく3つの時代があります。

古窯は古代、埴輪の製作などをしており、そこから、中世に神仏への供御器製作を任され、同業組合がこの地で結成されたそうです。その歴史は神事と深く関わっています。

旧窯は豊臣秀吉の弟・秀長が当時の郡山城主として土地を治めた際に開かせ、武将への褒美の品として主に茶道具を作らせていたそうです。この旧窯の時代から産業としての赤膚焼が確立しました。

新窯は、郡山藩主の柳澤尭山が当時衰退していた窯業を復興を目的として起こし、郡山藩御用窯として重用されたそうです。

画像出典:http://www.city.nara.lg.jp/www/contents/1386988065783/index.html

奈良市赤膚町を訪ねる

電車の場合
  • 近鉄奈良線学園前駅
車の場合
  • 阪奈道路学園前ICから約5分

 

お問い合わせ

  • 奈良市観光経済部 産業政策課
    • 電話:0742-34-4741
    • FAX:0742-36-4058

 

博物館など

奈良国立博物館
  • 開館時間:9時30分~17時(入館は16時30分まで)
  • 休業日:月曜(祝日の場合開館)、年末年始
  • 入館料:一般500円、大学生250円
  • 電話:0595-44-1701
奈良県立美術館
  • 開館時間:9時〜17時
  • 休館日:年末年始
  • 電話:0742-23-3968

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火が織りなす天然の美しさ、備前焼

画像出典:http://www.dai-kura.com/

 

特徴

備前焼は、釉薬を使わず、絵付けもしない焼き物です。

しかし、焼きあがった作品にはさまざまな色や模様がついています。これは、長時間焼き締めている間に、粘土に含まれる金属成分が変化したり、窯の中の温度や松割木の灰、窯入れの際に入れた藁などが、作品と重なりあって現れるのです。

主には以下の5つの焼き色が代表的なものになります。

1.緋襷(ひだすき)

作品がくっつくのを防ぐため、ワラを間にはさんだり巻いたりして焼いた時に、ワラの成分と粘土の鉄分が科学反応をおこし、緋色の線が現れたものです。

画像出典:http://www.dai-kura.com/

 2.桟切

黒色から灰青色などの色の変化が模様になっているものです。

燃料が燃え尽きてできた灰に作品の一部が覆われ、空気の流通が悪く還元焼成(いぶし焼き)になった部分に色の変化が現れます。炎があたる部分は、赤褐色、灰で覆われた部分は黒く、その境目は灰青色になるのが一般的です。

画像出典:http://www.dai-kura.com/

3.胡麻

茶色い部分は胡麻と呼ばれ、窯の燃料である松の薪の灰が溶けて出来る模様です。

画像出典:http://www.dai-kura.com/

4.青備前

青灰色に黒く発色した緋襷景色が美しい焼け上がりです。

濡らすと色合いがくっきりと出てとても綺麗になります。

画像出典:http://www.bizen.biz/product/17080.shtml

5.牡丹餅(ぼたもち)

備前焼の牡丹餅(ぼたもち)と呼ばれる模様です。
作品同士を積み重ねて窯詰めをし、焼けムラが模様として抜けでたものです。
お皿などの上に別の物を乗せて焼いた痕跡が、灰が掛からずに赤く発色します。

画像出典:https://www.creema.jp/creator/1392578/item/sold

 

備前市を訪ねる

電車の場合
  • JR山陽新幹線・山陽本線岡山駅または相生駅 → JR赤穂線伊部駅下車
車の場合
  • 山陽自動車道和気ICから約10分

 

お問い合わせ

 

博物館など

備前焼伝統産業会館
  • 開館時間:9時30分〜17時30分
  • 休業日:火曜(祝日の場合翌日)、年末年始
  • 電話:0869-64-1001
備前市立備前焼ミュージアム
  • 開館時間:9時〜17時
  • 休業日:月曜(祝日の場合翌日)、年末年始
  • 電話:0869-64-1400
FAN美術館
  • 開館時間:9時30分〜17時(入館:〜16時)
  • 休業日:火曜
  • 電話:0869-67-0638
天津神社
  • 狛犬、屋根瓦、参道の陶板などの全てが備前焼になっている
  • 電話:0869-64-2738

 

行事

備前焼まつり
  • 時期:10月第3土曜・日曜
  • 場所:備前焼伝統産業会館周辺、伊部駅前

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素朴で侘びの感じる焼き物、信楽焼

画像出典:http://kohiki-furutani.com/img/top_bg.jpg

 

特徴

信楽焼きといえば、素朴で野性味溢れる焼き物です。茶道では、侘び寂びの侘びの風情があるということで、茶道の実用の器として愛用されています。

画像出典:http://buyee.jp/item/yahoo/auction/d268005042

 

元々は伊賀の地が良質な土が取れるということから様々な窯が昔から存在しており、日常用の壺や甕が多く焼かれていました。ですが、室町時代後期に茶の湯が盛んになった頃から茶道具として利用されるようになりました。茶人・武野紹鴎が、日用品や農業用として使われていた器から侘びた風情を見出したことで使われ始めたのが始まりと言われています。以後、桃山時代にかけて茶の湯が流行するにつれ、茶人の要望に応じた「和物」茶陶を焼く窯として人々に多く知られましたが、江戸時代に茶の湯の流行がさるとともに衰退したと言われています。最近では、元々焼かれていた壺や甕、茶道具のほかに、その土の質感を活かしたモダンな焼き物も多く存在しています。

画像出典:http://kohiki-furutani.com/catalog/bowl2/img/04-800.jpg

 

また、現代では、たぬきの焼き物でもよく知られているのが信楽焼です。

画像出典:http://shigaraki-gift.com/?pid=96449647

甲賀市を訪ねる

電車の場合
  • JR東海道本線草津駅 → JR草津線貴生川駅 → 信楽高原鐵道信楽駅下車
車の場合
  • 新名神高速道路信楽ICから約10分

 

お問い合わせ

 

博物館など

滋賀県立陶芸の森
  • 開館時間:9時30分〜17時(入館は〜16時30分)
  • 休館日:月曜(祝日の場合翌日)、年末年始
  • 電話:0748-83-0909
甲賀市信楽伝統産業会館
  • 開館時間:9時〜17時
  • 休館日:木曜(祝日の場合翌日)
  • 電話:0748-82-2345
陶器神社
  • 愛宕山頂にある、やきものの神を祀る神社。陶器の狛犬も。参拝自由

 

行事

陶器祭り
  • 10月中旬の、土曜・日曜・月曜に開催

 

 

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日本の磁器といえば、有田焼

画像出典:http://www.craftsdgn.com/wp-content/uploads/2016/10/KOMON-mame.jpg

 

特徴

代表的な日本の磁器といえば、有田焼です。

その白い素地に映える鮮やかな絵付けの技法は、有田焼を語る上では欠かせないものとなっています。江戸時代初期(17世紀中頃)に、輸出用製品を作るために中国の時期や絵手本の真似をしたことで有田焼の絵付けは発展しました。それまで華やかな色絵がなかった日本のやきものに置いて、有田磁器の登場は革命的であり、その後日本全国各地への技術が広められて行きました。

代表的な染付の様式は以下の4種類になります。

1. 初期伊万里様式

画像出典:http://www.con-quest.tv/images/070/_MG_7450.jpg

日本の磁器の原点と言われる染付で、中国的な絵柄を藍色1色で描く様式です。素朴な味わいがあります。

2. 柿右衛門様式

画像出典:https://kakiemon.co.jp/Ctrl/itemImg/%E6%BF%81%E6%89%8B%E7%B4%85%E8%91%89%E6%96%87%E9%89%A2_1487746669.jpg

「濁手」と言われる上質な乳白色の素地に、余白を生かす絵画的な絵付けが東洋の美として称され、ヨーロッパの人々を虜にしました。14代目の酒井田柿右衛門は人間国宝とされています。

3. 金襴手様式

画像出典:http://jandccoltd.com/sp/images/products/14_03/kazarizara_aritayaki_2.png

金彩を加えた豪華絢爛な染付です。

4. 鍋島様式

画像出典:http://img21.shop-pro.jp/PA01383/744/product/115397881.jpg?cmsp_timestamp=20170325132625

佐賀鍋島藩の御用品として高い完成度と様式美を追求した染付です。

 

有田町を訪ねる

電車の場合
  • JR佐世保線有田駅下車
車の場合
  • 西九州自動車道波佐見・有田ICから約10分

お問い合わせ

 

博物館など

佐賀県立九州陶磁文化館
  • 開館時間:9時〜17時
  • 休業日:月曜(祝日の場合開館)、年末
  • 電話:0955-43-3681
有田ボーセリンパーク のんのこの郷
  • 開館時間:10時〜16時(ツヴィンガー宮殿展示)
  • 休館日:なし
  • 電話:0955-41-0030
有田陶磁美術館
  • 開館時間:9時〜16時30分
  • 休業日:月曜、年末年始
  • 電話:0955-42-3372

行事

有田陶器市
  • 時期:4月29〜5月5日
  • 場所:有田駅から上有田駅にかけて

 

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[ 七十二候 ] 雉始雊(きじはじめてなく)

画像出典:https://livejapan.com/

 

1月15日〜19日頃:雉始雊(きじはじめてなく)

キジが妻が恋しくて鳴き始めるころのことを言います。「ケーン」と鳴くキジは、妻(夫)を恋しがり、親を子を思い、子は父母を慕う、として万葉の時代から歌に詠まれてきました。日本では、猟銃の対象になりますので、その鳴き声で打たれてしまわないか心配になりますね。実際には、キジが盛んに鳴くのは3月〜4月のことだそうです。

元日の「大正月」に対し、15日前後を「小正月」と呼びます。「女正月」とも呼ばれ、大正月に忙しくしていた女性たちの骨休めの日でもあります。柳に色づけた餅や団子をさした「餅花」を門前や家の中に飾ることから「花正月」とも言います。

小正月の火祭りに「どんど焼き」というものがあり、正月飾りや古いお札や書き初めなどを燃やします。年神様はこの火に乗ってお帰りになるそうです。お餅や団子も一緒に焼き、それらを食べると一年無病息災で過ごせると言われています。焼き芋をしている人も見かけました。笑

小正月の15日の朝には、小豆粥(あずきがゆ)を食べる風習があります。小豆の赤は縁起が良く、魔除けの色にも使われます。別名「十五日粥」ともいいます。

 

小豆粥の作り方

材料

米、小豆、水、酒、塩

作り方
  1. 米は洗って水に1時間浸し、水をきってざるにあげておく。

  2. 小豆はよく洗って、鍋に入れ、水を加え煮立ったらざるにあげてゆで汁を捨てる。もう一度小豆と水を鍋に入れ、煮立ったら弱火にし、8割方やわらかくなるまで煮る。

  3. ゆで汁と小豆と分けて、ゆで汁は冷ましておく。

  4. 鍋に米を入れ、3の小豆のゆで汁と水をあわせてにしたも、酒を加え強火で煮る。

  5. 煮立ったら一度底からざっくり混ぜる。ふたを少しずらし、弱火にし30分炊く。途中で二度ほど底からかき混ぜる。

  6. 3の小豆と塩を加え10分煮る。

 

うつわはこちらがおすすめ

小豆の赤、魔除けの赤にかけて、赤色の椀でいただくのはいかがでしょうか。
ぜひ、おいしくいただいてお正月の疲れを癒してください。

 



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モダンで素朴な味わい、益子焼

画像出典:http://kuraline.jp/

 

特徴

益子焼は栃木県芳賀郡益子町周辺を産地とする、江戸末期から作られ始めた陶器です。「東京に近いこと」、「優れた陶土があること」という2つの要素に恵まれ発展を遂げてきました。創始者は大塚啓三郎氏。当時から作られてきたのは水瓶や鉢、土瓶など毎日の暮らしに欠かせない道具です。現代でもそれは変わりません。

近年、益子焼に人気が出てきた理由

都会に人口・文化が集中する時代を経て、現代では地方回帰の流れが強くなっています。そのため若い陶芸家たちも地方回帰の流れを受け増えつつあり、新しい作風の益子焼も、暮らしに溶け込むモダンな益子焼も増えてきています。

そこで近年注目を集める、若手陶芸家たちのモダンな益子焼や、益子焼を取り入れた「夏おすすめのテーブルコーディネート」をご紹介いたします。

 

近年注目を集める窯元・作家たち

画像出典:http://www.yoshizawa-gama.com/?pid=110848226

よしざわ窯

暮らしに溶けこむような、やわらかい雰囲気の器が手頃な価格で入手できるのが「よしざわ窯」です。作り手であるメンバーは3分の2が女性。使い勝手がよく、毎日の暮らしをかわいらしく彩ってくれるような器が背伸びしない価格で購入できます。

 

 

画像出典:https://www.instagram.com/p/BYz5JeyFh_4/?taken-by=take_to_shi

伊藤剛俊

益子焼作家の中でもひときわ異彩を放つ新進作家・伊藤剛俊さん。ぽってりと愛らしい雰囲気の益子焼が多い中、伊藤剛俊さんの作品はどれも繊細さが際立つスタイリッシュな仕上がり。薄手の磁器に掻き落としと呼ばれる技法で、幾何学模様を浮かび上がらせた作品が特に有名です。洗練された雰囲気とどこか神秘的な印象とが同居する器です。

 

画像出典:https://www.instagram.com/p/Bk3EmAjADei/?taken-by=kkarinnnnn

中村かりん

女性らしい細やかな技法とやわらかいデザインが特徴の益子焼作家です。中村かりんさんの作品で特徴的なのが「釉薬の色彩美」。この穏やかな色味にひとめ惚れしてしまう女性も多いのではないでしょうか。女性らしい穏やかな色味とデザインが、食卓にほっと安らぐような優しい温もりを加えてくれます。

 

夏らしさを演出するアイテム

益子焼のカップで、爽やかなハーブコーディアルを

画像出典:https://item.rakuten.co.jp/wakasama/10000458/

爽やかで香りが楽しめるハーブコーディアルは、土の温もりが感じられる益子焼との相性もぴったり。ハーブコーディアルを水か炭酸水で割り、氷とミントを浮かべれば初夏の緑を思わせるような清々しい飲み物に。ナチュラルな雰囲気で「夏らしさ」を演出してくれます。

 

益子焼のプレートで夏野菜たっぷりのカレーを楽しむ

画像出典:https://item.rakuten.co.jp/wakasama/10001198/

ワンプレートランチが簡単に作れて、便利な益子焼プレート。幅が広いので夏野菜がたっぷり入ったカレーのにもぴったりです。カレーをそのまま盛りつけてもいいですが、少しこだわるならカレーだけ別皿にして、プレートにはご飯と夏野菜だけを盛りつけるのがおすすめ。ビタミンカラーがまぶしい夏野菜のカレーになります。

コーディネート例

「青」で統一した、涼やかな夏のテーブルコーディネート

画像出典:https://item.rakuten.co.jp/sousoul/059-201505292553/

青の釉薬で色付けした益子焼なら、そのまま並べるだけで夏らしく涼しいテーブルコーディネートに。和食なら焼き魚の下に大きめの笹の葉を敷いたり、洋食なら料理の上にミントをのせたりして「緑」を意識して添えると、さらに涼やかな印象になります。

麻や竹素材のアイテムと益子焼を組み合わせる

画像出典:http://corepan.blog.fc2.com/blog-entry-17.html

夏の食卓を風流に演出してくれるのが麻や竹素材のアイテム。素朴でシンプルな素材は、温もりのある益子焼ともよく合います。麻や竹素材のランチョンマットやコースターと組み合わせてみたり、竹の器にそうめん、つゆ入れに益子焼を使ってみたりして組み合わせを楽しみましょう。

■参考サイト

 

最後に

ぽってりとしたフォルムの温かみのある益子焼は温かい食べもの・飲みものにも合いますが、夏の冷たい食べものや飲み物、元気が出るスタミナ料理にもよく似合います。特に最近の若手作家たちによるモダンな益子焼は、涼やかでスタイリッシュな作品も多く、夏のテーブルコーディネートにも大活躍。ぜひお気に入りの一品を見つけてみてください。

 

益子市を訪ねる

電車の場合

  • JR東北本線小山駅 → 水戸線下館駅 → 真岡鐵道益子駅下車

車の場合

  • 北関東自動車道桜川筑西ICから約10分

 

お問い合わせ

 

博物館など

益子陶芸美術館/陶芸メッセ・益子
  • 開館時間:
    • 2月〜10月:9時30分〜17時
    • 11月〜1月:9時30分〜16時(〜15時30分)
  • 休館日:月曜(祝日の場合翌日)、年末年始、展示替え
  • 電話:0285-72-7555
濱田庄司記念 益子参考館
  • 開館時間:9時30分〜17時(入管は〜16時30分)
  • 休館日:月曜(祝日の場合翌日)、年末年始、展示替え、臨時
  • 電話:0285-72-5300
益子焼窯元共販センター
  • 開館時間:10時〜17時
  • 年中無休
  • 陶芸体験も可能
  • 電話:0285-72-4444

 

行事

陶器市

毎年60万人以上が集まる、ビックイベント。うつわ好きは必ずといっていいほど行っていますね。

  • 日時:
    • 春:4月下旬〜5月上旬
    • 秋:11月上旬
  • 場所:益子市全体

 



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きらびやかでかわいい、九谷焼

画像出典:http://monocoto-scrap.com/

焼き物好きなら知っておきたい!九谷焼の歴史と特徴とは

画像出典:https://www.instagram.com/p/BfIwzR0l5Wk/

九谷焼とは、明暦初期(1655年頃)に石川県南部の南加賀に発祥し、現在に至るまで受け継がれている、色絵による装飾が色鮮やかな特徴を持つ磁器です。かつてはヨーロッパにも多くの輸出をしていた九谷焼は、日本だけでなく、海外からも人気が高い焼き物です。

九谷焼の産地石川県では、現在若手作家の育成にも力を入れています。そのため、可愛らしい上絵も多く見られるようになってきました。九谷焼のバリエーション豊富な絵付けに老若男女問わず、お気に入りの作家さんと出会えること間違いなしです。

 

 

九谷焼資料館と陶芸体験で九谷焼の奥深さを感じる!行き方は?

画像出典:https://www.instagram.com/p/Bg2j5arlghc/

九谷焼の産地、石川県では九谷焼の魅力をより多くの人に届けるために様々な取り組みを行っています。石川県能美市にある『能美市九谷焼資料館』では、九谷焼の歴史を当時の器を見ながら、深く知ることができます。また、現代作家の九谷焼も展示されているため、今でも色濃く残る九谷焼の伝統を肌で感じることができます。金沢駅から車で50分ほどなので、金沢の観光ついでに寄りやすいのも魅力的です!

 

アクセス:車で金沢駅から50分、小松駅から15分、小松空港から20

住所:〒923-1111 石川県能美市泉台町南56番地

能美市九谷焼資料館のホームページはこちら:http://www.kutaniyaki.or.jp/index.html

 

その他にも、石川県を訪れた際に絶対におすすめしたいのが、焼き物の産地ならではの陶芸体験です。石川県小松市にある『加賀 伝統工芸村 ゆのくにの森』では、ろくろを使った陶芸体験や、九谷焼の特徴でもある絵付け体験など、様々な体験をすることができます。その他にも石川県では陶芸体験ができる場所が沢山あるので、自分にあった陶芸体験の場所を探してみてくださいね。

 

アクセス:JR加賀温泉駅から車で10分ほど

住所:〒923-0393 石川県小松市粟津温泉ナ-3-3

加賀 伝統工芸村 ゆのくにの森のホームページはこちら:https://yunokuni.jp/mori/

 

 

色々な九谷焼に出会える!九谷焼のイベント紹介

画像出典:https://www.instagram.com/p/BWejM90AyEw/

九谷焼の行事といえば、毎年11月上旬に石川県能美市で行われる『九谷陶芸村まつり』です。九谷焼の作家さんや窯元さんが大集結するこのお祭りでは、九谷焼のバリエーション豊富な作風を一度に見ることができるだけでなく、その場で器を購入することも出来ます。九谷陶芸村まつりに行けば、お気に入りの器に出会えること間違いなしです。

九谷焼の中でも特に人気!作家さん・窯元さん紹介

画像出典:https://www.instagram.com/p/BiZIsGhnJD6/

九谷青窯

九谷青窯さんは、九谷焼が好きな人であれば誰もが知っているような有名な窯元さんです。九谷青窯さんでは、九谷焼の伝統を活かしながら、現代の暮らしに合うような器を作っています。ポップな色合いのものから、シンプルなものまで揃っているので、初めての九谷焼の器を買うにもおすすめです。

九谷青窯のホームページはこちら:http://www.cotogoto.jp/site/brand/kutani_seiyou.html

 

画像出典:https://www.instagram.com/p/Bh5V0-DAq9T/

樋山真弓さん

樋山真弓さんは、可愛らしい絵付けと、豊かな色遣いが特徴の作家さんです。樋山真弓さんの人気の秘密は、女性らしい色彩豊かな色使い。色鮮やかな樋山真弓さんの豆皿が食卓に加わるだけで、一気に明るい雰囲気になります。

樋山真弓さんの器を購入するにはこちら:

https://www.utsuwa-hanada.jp/SHOP/131202/128227/list.html

 

 

毎日使いたくなる!九谷焼を使った可愛いテーブルコーディネート術

画像出典:https://www.instagram.com/p/Bleq1YFFwT-/

こちらの九谷焼は柔らかい印象の絵付けが施されています。この柔らかな色合いの器に、色の濃い料理を一品盛り付けるだけで、食卓が華やかになります。また、九谷焼の絵付けはどれも和食との相性が良いので、ぜひご家庭でも試してみてくださいね。

 

画像出典:https://www.instagram.com/p/Blc6lG0lw6J/

こちらの九谷焼は繊細な絵付けが施されていて、シンプルな食卓を華やかにしてくれること間違いなしです。九谷焼はどれも手描きで絵付けされているため、「九谷焼の器は価格が高めで少し手が出しにくい」という方は、このような豆皿や箸置きから食卓に取り入れてみるのもおすすめです。

 

画像出典:https://www.instagram.com/p/BlcZXrTgIGi/

こちらの九谷焼の器は絵付け大胆に施されているので、しっかりとした存在感のある器になっています。シンプルな料理を盛り付けるだけでも、おしゃれな雰囲気になりますね。

 

九谷焼の町を訪ねる

加賀市
  • 電車
    • JR北陸本線加賀温泉駅 下車
    • 北陸自動車道加賀ICより約7〜20分
能美市
  • 電車
    • JR北陸線小松駅より辰口行きバス泉台 下車
    • 北陸自動車道小松ICから約15分
小松市
  • 電車
    • JR北陸本線小松駅 下車
    • 北陸自動車道小松ICより約6分

 

お問い合わせ

 

博物館など

石川県九谷焼美術館
  • 開館時間:9時〜17時(入館は〜16時30分)
  • 休館日:月曜(祝日は開館)、年末年始
  • 電話:0761-72-7466
九谷陶芸村
  • 問い合わせ:九谷焼団地協同組合
  • 電話:0761-58-6102
能美市九谷焼資料館
  • 開館時間:9時〜17時
  • 休館日:月曜(祝日の場合翌日)、年末年始
  • 電話:0761-58-6000
能美市九谷焼陶芸館
  • 開館時間:9時〜17時
  • 休館日:月曜(祝日の場合翌日)、年末年始
  • 陶芸体験も可能(絵付け、手びねり、ろくろ成形)
  • 電話:0761-58-6300
小松市立錦窯展示館
  • 開館時間:9時〜17時(入館は〜16時30分)
  • 休館日:月曜(祝日の場合翌日)、年末年始、展示替え
  • 電話:0761-23-2668
朝倉五十吉美術館
  • 開館時間:9時〜17時(入館は〜16時30分)
  • 休館日:月曜(祝日の場合翌日)、年末年始
  • 電話:0761-58-6789

 

行事

■九谷茶碗まつり

お買い得に九谷焼を買うことができます。

九谷陶芸村まつり

九谷陶芸村内のショップによる感謝祭。逸品オークションの開催もあり。

  • 日時:11月3日前後
  • 問い合わせ:九谷焼団地協同組合
  • 電話:0761-58-6102
  • 場所:九谷陶芸村

 



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たくさんの人々に愛される瀬戸焼

画像出典:http://three-tone.com/

 

特徴

今や日本人の中では「せともの」という言葉で陶磁器のことを表すくらい、焼き物の代名詞となっている「瀬戸焼」。特徴は、その温かみのある色使いとシンプルなデザインです。

一言で瀬戸焼といっても、様々なうつわがあり、それらは時代のニーズに合わせて変化してきています。

とがりすぎず、その場に馴染む佇まいは、毎日の食卓には欠かせないアイテムであり、食卓を柔らかくしてくれること間違いなしです。

代表製品としては以下の3つが挙げられます。

 

1.石皿

画像出典:http://www.moyais.com/

真っ白まで行かない黄色味がかった透明な色が特徴的。シンプルで暖かい佇まいです。

 

2.馬の目皿

画像出典:http://www.hibinokurashi.com/

えっ、これも瀬戸焼ですか?と思わず口走ってしまうくらい個性のあるデザイン。これは、瀬戸で江戸時代後期以降に量産されていた皿の一種です。馬の目皿と呼ばれるようになったのは明治の頃と言われています。割と骨董品などでよく見かけます。おさかな料理などが似合いそうですね。

 

3.麦藁手

画像出典:http://oyamadai-teshigoto.com/

縦縞の文様が入ったうつわのことを麦藁手(むぎわらて)というそうです。縞模様が麦の穂を連想させることからそう呼ばれているようです。白米がおいしくいただけそうですね。

 

瀬戸市を訪ねる

電車の場合
  • 名鉄瀬戸線栄町 → 尾張瀬戸駅 下車
  • JR岡崎駅 → 愛知環状鉄道瀬戸市駅 下車
車の場合
  • 東海環状線自動車道せと赤澤ICから約10分

 

お問い合わせ

 

博物館など

愛知県陶磁美術館
  • 開館時間:9時30分〜16時30分(夏期は〜17時)
  • 休館日:月曜(祝日の場合翌日)、年末年始
  • 陶芸体験も可能
  • 電話:0561-84-7474
瀬戸焼ミュージアム
  • 開館時間:9時〜18時
  • 休館日:月1回程度臨時休館、年末年始
  • 電話:0561-97-1190
瀬戸蔵セラミックプラザ
  • 開館時間:10時〜18時
  • 休館日:月1回程度臨時休館、年末年始
  • 電話:0561-89-5758

 

行事

■陶祖まつり

陶祖である藤四郎をたたえるお祭り

■せともの祭

磁祖である加藤民吉をたたえるお祭り。瀬戸川沿いに大廉売市が立つことで有名。

 



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うつわのはなし、開設の想い。

うつわは、どこの家庭にもある芸術であり、道具、そう思っています。

私たちが毎日いただくご飯や、植物、ものを入れる道具など、生活のいたるところにうつわは存在します。

よくうつわは嗜好品に捉えられがちです。

生活に余裕が出たらいいうつわを買おう、SNSにアップするためにいいうつわを買おう、私もそう思っていました。ですが、うつわを作る人の背景や話を聞くに連れて、そんな風に感じる自分がとても小さく思えてきました。

文化、誇りを持ってうつわを作り上げる作り手の人々に何か貢献したい、と思いこのサイトを始めました。

売るために記事を書くのではなく、見栄を張るために記事を書くのではなく、作り手の方々に感謝を込めて、うつわを使う方々が使うたびにありがたく大事に思えるように、それで毎日の生活を豊かにできるように。

知識も文章力もまだまだ未熟者ではありますが、日進月歩で進めていきます。

どうぞよろしくお願いします。

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