[ 七十二候 ] 雉始雊(きじはじめてなく)

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1月15日〜19日頃:雉始雊(きじはじめてなく)

キジが妻が恋しくて鳴き始めるころのことを言います。「ケーン」と鳴くキジは、妻(夫)を恋しがり、親を子を思い、子は父母を慕う、として万葉の時代から歌に詠まれてきました。日本では、猟銃の対象になりますので、その鳴き声で打たれてしまわないか心配になりますね。実際には、キジが盛んに鳴くのは3月〜4月のことだそうです。

元日の「大正月」に対し、15日前後を「小正月」と呼びます。「女正月」とも呼ばれ、大正月に忙しくしていた女性たちの骨休めの日でもあります。柳に色づけた餅や団子をさした「餅花」を門前や家の中に飾ることから「花正月」とも言います。

小正月の火祭りに「どんど焼き」というものがあり、正月飾りや古いお札や書き初めなどを燃やします。年神様はこの火に乗ってお帰りになるそうです。お餅や団子も一緒に焼き、それらを食べると一年無病息災で過ごせると言われています。焼き芋をしている人も見かけました。笑

小正月の15日の朝には、小豆粥(あずきがゆ)を食べる風習があります。小豆の赤は縁起が良く、魔除けの色にも使われます。別名「十五日粥」ともいいます。

 

小豆粥の作り方

材料

米、小豆、水、酒、塩

作り方
  1. 米は洗って水に1時間浸し、水をきってざるにあげておく。

  2. 小豆はよく洗って、鍋に入れ、水を加え煮立ったらざるにあげてゆで汁を捨てる。もう一度小豆と水を鍋に入れ、煮立ったら弱火にし、8割方やわらかくなるまで煮る。

  3. ゆで汁と小豆と分けて、ゆで汁は冷ましておく。

  4. 鍋に米を入れ、3の小豆のゆで汁と水をあわせてにしたも、酒を加え強火で煮る。

  5. 煮立ったら一度底からざっくり混ぜる。ふたを少しずらし、弱火にし30分炊く。途中で二度ほど底からかき混ぜる。

  6. 3の小豆と塩を加え10分煮る。

 

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小豆の赤、魔除けの赤にかけて、赤色の椀でいただくのはいかがでしょうか。
ぜひ、おいしくいただいてお正月の疲れを癒してください。

 



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無病息災を願う、七草粥

画像出典:https://www.youtube.com/watch?v=JO6vjmEdhWY

1月7日は人日の節句

明日は、五節句の人日(じんじつ)の節句にあたる17日です。

日本ではこの日に、無病息災を願い、春の七草(セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ)の入ったお粥を食べる習慣があります。

こちら、本来は、古代中国で元旦から7日目に、7種の若菜を粥に入れて無病息災を願っていた風習が日本へ伝わり、日本古来の若草摘みという風習と結びついて七草粥となりました。

早春にいち早く芽吹く春の七草の生命力にあやかって、無病息災を祈る七草粥。七草粥を食べて、健やかな1年を祈りましょう。

七草粥の作り方

材料

セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ、干し貝柱、白だし、ごはん、水、塩

作り方
  1. 干し貝柱を水で戻し、貝柱は裂いておく。
  2. 干し貝柱、白だし、ごはん、水を入れて蓋をして中火で煮る。グツグツしてきたら、弱火に。
  3. 七草を細かく切る。スズナ、スズシロは皮を剥いて、薄くスライス。
  4. ご飯が柔らかくなったら、七草を入れ、さらに蓋をしてごく弱火23分。最後に塩で味を整える。

 

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醤油さしでおなじみの、白山陶器(http://www.hakusan-porcelain.co.jp/)のおかゆ碗。中華料理屋で食べるおかゆ気分で、見た目にも美味しくいただきましょう。

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