紅葉目当てにぶらり散策が楽しくなる秋は、東日本も陶器市のシーズン真っ盛りに!東日本を中心にこだわりの器が購入できる、おすすめ陶器市5つをご紹介します。
益子・秋の陶器市

「第102回 益子秋の陶器市」
開催期間:2018年11月2日(金)~11月5日(月)
出展:http://blog.mashiko-kankou.org/ceramics_bazaar/index.shtml
益子の陶器市は昭和41年、益子焼窯元共販センターのオープンをきっかけに開かれるようになった陶器市です。当日出店する店舗数は約50。約500ものテントが並び、益子焼を始めとした数々の焼物や日用品、美術品、地元の農産物や特産品などが販売されます。
会期中の2日間は旧濱田庄司邸内でお茶を楽しめる「メッセ茶席」が開催。各店舗・キャンプ村ではろくろや手びねり体験など独自のイベントも開催されます。
代表的な展示物や作品
益子で最初にできた個展会場です。月替わりでベテラン陶芸家たちの作品を展示しています。
濱田庄司など、益子を代表する作家や濱田庄司にゆかりの深い作家たちの作品を展示しています。
楽しみ方・過ごし方のポイント
益子の陶器市はエリアがかなり広いため、一日で回りきるのは至難の技。あらかじめお気に入りの窯元をチェックして効率よく回るか、あるいは運命の出会いを期待して、事前知識なくぶらりと訪れるのがおすすめです。
笠間浪漫
開催期間:2018年10月6日(土)~10月8日(月・祝)
出展:http://www.kasama-kankou.jp/upsys_pro/news.php?mode=detail&code=588
笠間浪漫は「匠のまつり」という名前で開催されていたイベントです。2012年、このお祭りがさらにパワーアップ。「笠間浪漫」にリニューアルされました。
笠間焼や木工製品、地場農産物にグルメにとたくさんの店が軒を連ね、音楽や踊り、郷土芸能のライブや夜市開催など、昼から夜にかけて一日中大盛り上がり。笠間焼のマグカップとビールがセットで購入できる笠間ビールフェアなども開催されます。
代表的な展示物や作品
■大津晃窯
150年の歴史を誇る老舗窯元です。伝統を大事にしながらも、新しい取り組みにも積極的。ハート型の器が人気。
■河野陶房
1972年創業の工房。現在は二代目が作品作りをされています。パステルカラーの明るい色味の作品や自然がモチーフのかわいらしい作品が多くあります。
楽しみ方・過ごし方のポイント
陶器市スペースは比較的小規模で、作品を鑑賞する時間が長めにとれます。笠間焼は作風が自由で作品も千差万別。「これぞ」と思える品に出会えるまでゆっくり探してみてください。
みやぎ村田町 蔵の陶器市

開催日時:
平成30年10月12日(金)午前10時~午後5時30分
平成30年10月13日(土)午前10時~午後5時30分
平成30年10月14日(日)午前10時~午後3時30分
江戸末期に紅花で栄えた豪勢な店蔵を活用して、地域活性化につながるイベントを興そうと始められた陶器市です。昔ながらの店蔵を活用し、陶芸家たちによる作品展示や即売会が行われています。
夕暮れ時になると、店舗の屋号や町内小学生が作った俳句・川柳が書かれた常夜灯が点灯。和のイルミネーションで幻想的な夜の風景が楽しめます。
代表的な展示物や作品
宮城県の工房です。モダンな色柄でぽってりとした丸みがある花器やカップ、洗練されたデザインのシンプルな食器など、現代的な作風の焼き物が揃います。
山形県の窯元です。独特の青味が特徴の「藍」、いぶし銀のような光沢のある鉄釉「銀砂」の2つが主要作品です。
楽しみ方・過ごし方のポイント
遠方にあることが多い、東北の窯元。その作り手たちと直接話ができる稀有な機会となっています。ぜひ作家とのお話を楽しみながら各店舗を巡ってみてください。
越前秋季陶芸祭

出展:https://echizentougeisai.jimdofree.com/
陶芸村で毎年開催していた秋季茶会を、越前焼の作品展示や販売、地元食材を使ったグルメが味わえる場としてリニューアルしたのが越前秋季陶芸祭です。越前焼を始めとした陶器が揃うテント市、福井県のご当地グルメ市、手作りワークショップなどが開かれます。
代表的な展示物や作品
■風来窯
古越前を彷彿とさせる器、白化粧の器、自然や物語をモチーフにした作品を作られている越前焼の窯元です。
■桃山窯
鉄釉一筋で茶道具や香道具などを制作されている窯元です。釉薬の鉄分含有量や焼成回数によって変わる、神秘的な色と輝きをもつ作品が特徴。
楽しみ方・過ごし方のポイント
越前秋季陶芸祭では18種類ものワークショップを展開するなど、手作り体験に力を入れています。ぜひ自分だけのオリジナル作品を作り、楽しんでみてください。
伊佐須美の杜 工人と陶器まつり

福島県にある伊佐須美神社の境内で毎年開かれている陶器市です。会津本郷焼を始め、全国から集まった陶芸家たちの作品展示・販売が行われています。
工人と陶器まつりはテント市がメインのイベント。新潟の金物やサーターアンダギーなど、陶器以外の品物を販売するテントもあります。
代表的な展示物や作品
■かやの窯
親子で営む会津本郷焼の窯元。器ひとつひとつ模様が異なりバリエーションが豊富。
■閑山窯
青磁、白磁、炭化など種類の異なる器を作る会津本郷焼の窯元。伝統作品にこだわりがあります。
楽しみ方・過ごし方のポイント
神社境内の緑豊かな風景と、テント市の開放的な雰囲気なせいか、作り手との対話が弾む陶器市です。作り手の器への思い、愛情をしっかり確かめながら購入できます。
すべての陶器市をまわるのは大変ですが、土日を使えばどこか1つくらいなら訪れられそうですね。陶器市では来場者をおもてなしするためグルメの提供やイベント開催など、様々な催しものが開かれています。ぜひ一日かけて、ゆっくりと陶器市を堪能してみてください。