画像出典:https://sunchi.jp/sunchilist/narayamatokooriyamaikoma/5477
特徴
赤膚焼名前の由来は2つあり、一説では土は鉄分を多く含んでいるため、焼きあがると器肌がほんのり赤くそまることから赤膚焼と呼ばれるようになった、と言われています。もう一説では、奈良県の五条山がかつては赤膚山と呼ばれていたから、とも言われています。
赤膚焼の一番世に知られている形は、萩釉(はぎゆう)に奈良絵をほどこしたものでしょう。萩釉は萩焼から伝わったものといわれ、もったりと器全体を覆う乳白色が、素地のほんのりとした赤みとよくマッチしています。
奈良絵とは、元々はお釈迦様の生涯を絵物語で表したものですが、現代では人物や鹿などを可愛らしく描かれたものが多いです。上下二本の線の中に図形が描かれているものが多く、奈良の風景や鹿、昔の物語などといった、色々な紋様が組み入れられています。

窯の歴史を辿ると、古窯・旧窯・新窯と大きく3つの時代があります。
古窯は古代、埴輪の製作などをしており、そこから、中世に神仏への供御器製作を任され、同業組合がこの地で結成されたそうです。その歴史は神事と深く関わっています。
旧窯は豊臣秀吉の弟・秀長が当時の郡山城主として土地を治めた際に開かせ、武将への褒美の品として主に茶道具を作らせていたそうです。この旧窯の時代から産業としての赤膚焼が確立しました。
新窯は、郡山藩主の柳澤尭山が当時衰退していた窯業を復興を目的として起こし、郡山藩御用窯として重用されたそうです。

奈良市赤膚町を訪ねる
電車の場合
- 近鉄奈良線学園前駅
車の場合
- 阪奈道路学園前ICから約5分
お問い合わせ
- 奈良市観光経済部 産業政策課
- 電話:0742-34-4741
- FAX:0742-36-4058
博物館など
■奈良国立博物館
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- 電話:0595-44-1701
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